座りながらダイエットを効果的に行うなら「お風呂」に入っているときがおすすめ。血行や新陳代謝が促進されるので、美しいボディづくりに最適です。
女性にとってバスタイムは自分磨きの時間でもあるので、ダイエット効果も上手に取り入れることができれば、まさに一石二鳥ですよね。
今回は、お風呂に入っているときにぴったりな座りながらダイエットをご紹介。忙しくて時間がとれない人や運動が苦手な人にも向いている痩せ方です。
お風呂ダイエットの効果
お風呂に入ると、体が温まって血行がよくなるので代謝機能がアップします。代謝力はダイエットをする上で欠かせない要素で、脂肪燃焼の効率を高める効果があります。
さらに、体内に残った余分な水分や老廃物を体外へ排出する働きも促進されるので、むくみや脂肪の蓄積などを解消して、太りにくい体質づくりができるんです。
また、肩こりや冷え性の緩和、アンチエイジン、ストレス解消、質の良い睡眠など、女性に嬉しい色んな効果が期待できます。
ダイエット効果を高めるお風呂の入り方
お風呂に入ることでダイエット効果を高めるには、「お風呂の入り方」がポイントです。
- 湯船につかる(シャワーで済ませない)
- お湯の温度で入り方を変える
- 湯船の中でマッサージ
- 入浴剤でさらに効果UP
以上のような入り方に気をつけて、毎日のバスタイムを少し工夫するだけで、理想のスタイルに近づくことができます。
① できるだけ湯船につかる
毎日仕事で忙しい…今日は疲れたらか簡単に済ませたい…といった理由からシャワーだけで済ませている人も少なくないはず。でも、より代謝力を高めたいのなら、「湯船」にゆっくり浸かることが大切です。
どうしてもシャワーで済ませたいという場合には、「首周りをしっかりお湯で温める」ようにしてください。首周りには太い血管が通っているので、しっかり首周りを温めれば全身が温まって体温を上昇させることができます。
また、髪を洗っているときに、お湯をはった洗面器に足をいれて「足湯」をするのも効果的。足元から体温を上げて代謝機能を向上させることができます。リラックス効果もあるので、一日の疲れをとるのにもおすすめです。
② お湯の温度によって「入り方」を変える
お風呂のお湯の温度は、一般的に「38~43度」くらいだと思います。熱いお風呂が好きな人もいれば、ほどほどの温度が落ち着く人もいるはず。でも、ダイエットの効果を考えたときには、お湯の温度によって入り方を変える必要があるんです。
熱いお風呂の場合(42~43度)
お風呂のお湯が熱め(42~43度)のときには、「高温反復浴」と呼ばれる入浴法がおすすめ。これは、「お湯に入る→お湯から出る」を繰り返すだけの入浴法です。
熱いお湯に入ったり出たりすることで、交感神経が刺激されて脂肪燃焼がされやすくなるとされています。とても汗をかくので、入浴前後にはしっかりお水を飲んでください。
やり方としては、
- 湯船に「5分」浸かる
- 湯船を出て「5分」休憩する
- これを「3セット」繰り返す
という方法です。もしも、5分入浴するのが慣れないうちは、「2~3分」くらいからでもOKです。また、肩までしっかり浸かることが大切です。
高温反復浴は、一回の入浴で「300kcal」も消費できると言われています。とてもエネルギー消費の高い入浴方法なので、持病がある人や体力が落ちているときには控えたほうが良さそうです。
ぬるいお風呂の場合(38~39度)
お風呂のお湯がぬるめ(38~39度)のときには、「中温半身浴」と呼ばれる入浴法がおすすめ。高温反復浴とは違って「ぬるめの温度」で入浴するので、体への負担が少なくゆったりと入浴することができます。
ぬるめのお湯は、副交感神経を優位にする作用があるので、リラックス効果をえることができて、ストレス解消や睡眠の質を向上させてくれます。代謝力UPにくわえて、「太りにくい体質づくり」につながる入浴法です。
やり方としては、
- 湯船に「15分」浸かる
- 湯船を出て「10分」休憩
- 再び「15~20分」の入浴
という方法です。10分の休憩の間に体を洗ったりしてもOKです。胸よりやや下まで浸かる「半身浴」で、ゆったりとバスタイムを楽しんでみてください。
③ 湯船で座りながらマッサージ
入浴しているときに、座りながらでも行なえるエクササイズやマッサージをすることで、さらにダイエット効果を高めることができます。
足痩せマッサージ
体を温めてからマッサージを行なえば、より血流やリンパの流れが良くなって、むくみや肥満の解消につながります。
- 湯船の中に座ったら、片ひざを立てる
- 立てた足の足首からふくらはぎにかけて両手で絞るようにさする
- これを、10回繰り返す
- 立てた足のひざ裏を揉みほぐし、足のつけ根までさする
- これを、10回繰り返す
- 足をかえて、もう一度
お風呂の中でのマッサージは、冷え性の人にはとくにおすすめです。お風呂上がりもポカポカして足が冷えにくくなりますよ。
フェイスラインすっきり小顔マッサージ
次は、小顔をつくるマッサージです。湯船に座りながら指で顔周りをマッサージすることで、むくみをとってキュッと引き締まったフェイスラインをつくります。
- おでこの真ん中 → こめかみ → 首筋をなでる
- 目の周りを一周押す(目頭から)
- 逆回りで、もう一周
- 鼻の横 → 頬骨の下 → こめかみを押す
- こめかみから首筋までなでて、リンパを流す
- 指を曲げて関節部分で、アゴから耳の下までなでる
- こめかみから首筋までなでて、リンパを流す
- デコルテを揉みほぐす
目元はあまり強く押しすぎないように注意してください。リンパの滞りをマッサージで改善して、顔の老廃物を首筋から流すイメージで行いましょう。
④ 入浴剤でお風呂の効果をUP
お風呂ダイエットは普通のお湯だけでも十分な効果がある痩せ方ですが、入浴剤を上手に使うことでさらに効果をUPできます。
例えば、炭酸タブレットなどで「炭酸湯」にしてお風呂を楽しめば、通常の入浴以上に代謝機能が向上します。これは炭酸により毛細血管が拡張して、血行がさらに促進されるからです。炭酸浴の場合、血圧を上げることなく血流を良くすることができるので、体への負担が少なくなるというメリットがあります。
その他にも、ゲルマニウム温浴は、セルライト予防や新陳代謝を活発にして体脂肪を燃焼する効果が期待できます。自宅のお風呂でも手軽に温浴ができる「ゲルマニウムボール」も売られているので興味のある方は試してみてくださいね。
まとめ
お風呂ダイエットでは、体を温めて代謝力を向上させることがポイントです。熱めのお湯のほうが素早くカロリー消費できますが、自分の体力や体調に不安のある方は、ぬるめのお湯にゆったりと浸かる入浴法を選んでみてください。
お風呂は欠かせない生活の一部です。自分が心地よいと感じる入浴法を見つけて、無理なくダイエットに役立てるようにしてくださいね。