食べながらダイエットを成功させる鍵は、「よく噛む」ことです。食べるときにあまり噛まずにすぐに飲み込んでしまうような人は、せっかくの「噛む効果」を得られないことで、痩せにくく太りやすい食生活になっているかも。
食事の際によく噛むことは、肥満防止や小顔づくりなどのダイエット効果から、美容や健康にいたるまで、あらゆるセルフケアに深く関わっていることなんです。
今回は、噛むだけでダイエット効果を得るための成功術をご紹介。忙しくてつい早食いになっちゃう…なんて人は、今日の食事からすぐに「痩せる食べ方」を実戦していきましょう。
噛むだけで変わる!驚きのダイエット効果
食べながらダイエットでは、カロリー計算や食材選びに目がいきがちなので、よく噛んで食べるということを疎かにしている人は少なくありません。
子供の頃、よく噛んで食べなさい!なんてお母さんに叱られたことがある人もいると思いますが、噛むだけでダイエット効果が得られると知っていたなら、もっと意識して食べてたのに…なんて思ってみたり…。
食事は毎日のことですから、今からでも遅くはありません。日頃の自分の食べ方を見直してみましょう。
効果① 満腹感を得られる
よく噛んで食べることは、満腹感を得やすくなる効果があります。十分な回数の咀嚼を行うと、脳内にヒスタミンという神経伝達物質がたくさん分泌されて満腹中枢が刺激されます。
すると、普段よりもすくない食事量でもお腹いっぱいになったと感じられるようになるので、少量の食べ物でも満足感を得られるようになります。
食欲を抑えることで、食べすぎを予防できるので、ダイエット中はありがたいですね。
効果② 脂肪を燃焼する
ヒスタミンには、脂肪を燃焼する効果もあります。ヒスタミンが交感神経を刺激することで、内臓脂肪の分解・燃焼を促進するので、さらなるダイエット効果が期待できます。
さらに、よく噛んで味覚が刺激されると、ノルアドレナリンという物質が分泌されます。この物質が分泌されると、細胞の働きが活性化するので、熱エネルギーが出やすくなって肥満予防に繋がります。
効果③ 基礎代謝が向上する
意外かもしれませんが、噛むという行為だけでもカロリー消費になるのでダイエット効果があります。
人のカラダは、食事をすることで代謝が向上すると言われていて、これを「食事誘発性体熱生産(DIT)」と呼びます。よく噛んで食べることで、エネルギー消費が増えるので、食事誘発性体熱生産が高まって、基礎代謝アップによるダイエット効果が期待できます。
この効果は、一日に消費するエネルギーの10%近くを占めているそうなので、たかが噛むだけだし…なんて侮れないですね。
効果④ リバウントを予防する
せっかくダイエットに成功しても、結局リバンウンドで太ってしまった…なんてなったら意味がありませんよね。よく噛んで食事をすることは、このリバウンドを予防する効果もあるんです。
あまり噛まずにすぐに飲み込むような食べ方をしていると、胃での消化に負担がかかって消化不良を起こします。このような場合、十分な栄養が消化・吸収できないことで、体が栄養不足に陥ることに。すると、私たちのカラダは生命を維持しようとして、基礎代謝を低下させて「省エネモード」に切り替えてしまいます。
これは余分な脂肪を蓄えてしまう原因になるので、せっかくダイエットで痩せたとしても、またすぐに太ってしまう可能性が高くなります。
しっかりと噛んで食べ物を細かくすることで、消化不良を起こさないように気をつけていきましょう。
効果⑤ 小顔&顔やせ
噛むことは、口周りやアゴの筋肉を鍛えます。これにより、「小顔」や「顔やせ」の効果が期待できます。顔はむくみやたるみ、脂肪などでなかなか痩せにくい場所なので、噛むだけでフェイスラインを綺麗にできるなんて嬉しいですね。
また、口周りの筋力トレーニングは、表情筋などが鍛えられるので、ほうれい線の改善にも役立ちます。顔がスッキリするだけでなく、若々しさを取り戻す効果も期待できます。
噛むだけダイエットの成功術
噛むことでダイエット効果を得るには、上手な噛み方を意識することが大切です。
ひとくち30回を目安に噛む
噛むダイエットでは、ひとくち食べるごとに「30回」くらい噛むのがポイントです。日頃の食事であまり噛まない人にとっては、毎回30回も噛むのは結構疲れることですが、この疲れがダイエット効果をもたらしてくれると思って頑張ってみてください。
でも、やっぱり多いと感じる場合は、まずは20回を目安に始めてみましょう。ゆっくりと落ち着いて食べることを意識しながら、一口一口を味わって食べて下さいね。
歯ごたえのある食べ物
自然と噛む回数を増やす方法として、歯ごたえのあるモノを食べることも大切です。ごぼうやレンコンなどの根菜類や、シイタケやエノキなどのきのこ類、イカやタコ、こんにゃく、リンゴなどがおすすめ。
歯ごたえのある野菜や果物には、食物繊維が豊富に含まれているので、ダイエットの敵である便秘の解消にも役立ちます。
食前と食後にガムを噛む
食前と食後にガムを噛むのもダイエットには効果的です。食前に10分くらいかけてガムをゆっくり噛むことで、満腹中枢が刺激されて食事量を抑えることができます。さらに、食後にもガムを噛めば、唾液が沢山分泌されるので、胃の消化を助けてくれると言われています。
リズムよく噛んでヤセ体質へ
食事のときやガムを噛むときに、リズムよく噛むのもおすすめです。一定のリズムを伴った動作は、幸せホルモンである「セロトニン」を分泌させる作用があります。
このセロトニンは、「痩せるホルモン」とも呼ばれる神経伝達物質で、満腹感や満足感を与えてくれるホルモンです。セロトニンが不足してしまうと、過剰に食欲が増したり、食べても食べても物足りなかったりといった状態になります。
まとめ
噛むダイエットは、裏を返せば「早食いは太る」ということでもあります。食事はできるだけ余裕をもって、急いで食べないように心がけることが大切です。
このダイエット法は、食事の時間にちょっぴり意識するだけで、考えもしなかった痩せる効果を得ることができる方法ですので、ぜひこれからの食事は一口一口を味わいながら食べるようにして、噛む習慣を身に着けていってくださいね。